日本の国土は約3779万ヘクタールですが、その内、約2510万ヘクタールが森林です。
  日本の3分の2を占める森林ですが、森林にはさまざまな機能があります。
     Ⓐ - 生物の多様性
 Ⓑ - 物質生産機能
 Ⓒ - レクリエーション機能
・森林は水を蓄える緑のダム
 森林には、雨や雪などを土壌の中に蓄えることができます。このため、水害となるリスクを 軽減することができます。また、地中に入った雨などは、長い期間を経て、ミネラルを多く
含む「おいしい水」となります。

・土砂災害などの防止
 森林は、降雨などが直接表土にあたることが少なく、落葉や落枝によって、ゆっくり土壌に
浸透していくため、土壌の流出など土砂災害の防止につながります。 

・生物の多様性
 森林多くの動物が生息しています。森林は、動物の生態系を保全する機能を持っています。

・地球温暖化の防止性
 森林は地球温暖化の原因となる二酸化炭素を光合成によって吸収します。
吸収した二酸化炭素は、酸素として戻されます。その他にも森林にはさまざまな機能があり、建築材や燃料となる木材やキノコなどの食料を生産する物質生産機能、森林浴や
リフレッシュ・散策を行ったり、行楽やスポーツをしたりする保健・レクリエーション機能など
があります。このように森林にはさまざまな機能があるため、これを森林の「多面的機能」
と呼んでいます。また、この「多面的機能」から多くの恩恵を受けることができるため、「公益的機能」とも呼ばれます。
この日本の森林による「公益的機能」を貨幣評価すると、年間で約70兆円になるとも言われております。
森林は木材を生産したり、キノコなどを生産したりとの経済資源を生み出しますが、市場で取引される量を評価すると、6700億円という評価額になります。
しかし、このさまざまな機能を発揮するには、適切に森林の整備が行われている必要があり、整備の行われていない森林では、十分に機能していません。


   森林組合では、整備が行われていない森林を含め、森林の機能が発揮
    されるように森林整備を行っております。


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